【実績紹介】「S.O.君の場合」(調布ゼミ)
別の生徒が受診している精神科医からのご依頼で、家庭教師で中学3年時に入りました。ダウン症とASD(自閉スペクトラム症)のある生徒で、対人関係も苦手な生徒でした。一方でプラモデル製作が好きで、部屋にはいくつも作品が並べてありました。数学の計算や、英語のシンプルな文法はこなせるのですが、複雑になってくると覚えられませんでした。
自分の勉強の仕方や理解の仕方にこだわる傾向もあり、それを無理やり変えようとはせずに、部分部分少しずつ修正して、正解に近づけるように指導しました。
数学と英語の基礎のインプットをしつつ、高校受験では私立通信系の通学できる高校に、作文と面接で入学しました。作文は与えられたお題に対してプロトタイプを一緒に作成して、丸ごと覚えこんで再現してもらいました。
そのまま高校卒業までサポートし、自動車整備の資格を取るために専門学校に入学したところでいったん終了。その2年後に再度通塾が始まりました。単位が十分に取得できず、学校をやめるかどうか悩んでいました。その後自衛官の採用試験を目指して試験勉強をしましたが、出題のレベルに追いつかず、合格を逃し、ご家庭のご方針で就職を探すことになりました。
しばらくしてからお母様からご連絡をいただき、自動車の部品を組み立てる会社に正社員として頑張っているとのことでした。一人暮らしもしているそうです。「組み立てること+自動車」という、好きなことが合わさった仕事を見つけることが出来、結果一番彼にふさわしい進路選択ではなかったかと思います。
一途にコツコツと取り組める長所があるS.O.君。とてもユニークな冗談を笑いながらしてくれる素敵な笑顔の生徒でした。
・合格校:公立中 → 東京文理学院高等部 → 専門学校
役に立つ勉強方法:
勉強の仕方や理解の仕方は本人のものを尊重し、「正しい結果」の定着を図る。
YouTube動画はこちら → https://youtu.be/aSkjWZvpAZE?si=hXjnT3ofdqrP1zNL