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東京大学へ行けば

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生物(総論)

時間:理科二科目で150分。従って、単純計算では一科目当たり75分ですが、まずは、選択する二科目の全問に目を通して計6つの大問の中で、解けそうな問題に十分な時間をかけられるように時間の配分を考えましょう。

 

得点配分:理科二科目で120点。従って、生物の配点は60点と思われます。(共通テスト:110点、二次試験:440点)

 

設問形式

・3つの大問から構成されています。大問は、基本的には、更に2~3問程度の中問に分かれ、それらがまたいくつかの小問から成っています。各大問ともいくつかのトピックスや実験についての長文が与えられ、それらに関して広い切り口からの複数の問いが設けられています。問題文が長く、また小問の問題数も多いので、時間を十分に意識しながら解いていく必要があります。

・各小問は、記述式、論述式、空所補充、記号選択式など、様々な形式で出題されています。

 

傾向

・生命現象と物質、生殖と発生、生物の生活と環境や進化と系統などから広く出題されていますが、特に、生命現象に関わる物質や、生物の反応に関する出題が多いようです。進化と系統などからもよく出題されているようです。

・或る程度(教科書レベル)の用語の知識は必要ですが、知識を詰め込むことよりも、実験から現象を解析する論理的な思考や、応用力などが問われる問題が多いようです。

・遺伝子に関する問題はほぼ毎年出題されています。

 

方法

・実験の解析・考察に慣れる。

(各大問では、多くの場合、まず生物に関して広い分野からのトピックスと、それに関連する実験についての文が与えられます。そして、それらの実験の結果を推論し、得られたいくつかの結果を考察して、トピックスの解明をしていくようなものになっています。従って、現象を論理的に考察する能力が重要です。実際の現象を扱うため、トピックスと実験の対比なども複雑で理解力が必要であり、論理的に解析、推理する力も重要です。普段から、実験の問題に多く当たり、群の比較など、基本的な実験手法や推論の仕方を身につけておくことが大切です。)

 

・論述問題に慣れる。

(現象の理由や、実験結果の予想を1~2行程度で記述させる問いが多いですので、普段から簡潔に説明することに慣れておきましょう。与えられた語句を使った作文なども有りますので、重要な用語はしっかり理解しておきましょう。)

 

・用語などを覚える際には、図録や動画を活用。

(教科書に出てくる用語や法則などは、なるべく図録の写真やWebで公開されている実験動画などを見ながら、視覚的に関連付けながら、できるだけその周辺のトピックスとも一緒に覚えていくようにしたいです。)

 

 

他言無用の最終兵器

・生物に関する最新のトピックスにも関心を持ちましょう。

(例えば、2018年度の大問2では、当時話題になったタスマニアデビルの悪性腫瘍についてのトピックスが出され、関連する実験などから、遺伝子、遺伝、免疫や系統に関する問いが出されています。もちろん、このトピックス自体を知らなくても、解説文をよく読んで理解すれば解けない問題ではないですが、このトピックスを知っておくことで現象の理解や考察もし易くなります。参考書を読むだけでなく、最新の話題も含めて生物に関する色々なトピックスに興味を持ち、広い分野の話題に触れておきましょう。)